朱音

追憶と、踊りながらの朱音のレビュー・感想・評価

追憶と、踊りながら(2014年製作の映画)
5.0
繊細すぎる。切なすぎる。脆すぎて壊れそう。そしてベン・ウィショ-が素敵過ぎる。
ベン・ウィショ-が出ているということ以外何も知らずに鑑賞。予想外の内容でびっくり。でもベッドでくつろぐベン・ウィショ-。いちゃいちゃするベン・ウィショ-。涙するベン・ウィショ-。怒るベン・ウィショ-。困るベン・ウィショ-色んなベン・ウィショ-が見られる素敵な内容でした。間違いなく私の中で最高のベン・ウィショ-。でもベン・ウィショ-に「リチャ-ド」っていう名前が違和感あり過ぎて最後まで馴染めなかった…笑。
まぁ真面目な感想を言うと…それぞれの違った「喪失」の形を描いていて,それを独特のカメラワ-クで不思議に見せてくれる。ベン・ウィショ-が彼を想って涙を堪えるシ-ンが何度かあるんですが,そのシ-ンで毎回泣かされました。彼の繊細な仕草や視線に涙腺が崩壊です。少しでも触れると崩れ落ちてしまいそうなのに抱き締めずにはいられない…。そんな風に感じた。彼を愛していて,彼の大切なものを愛したいのに真実を告げれない。もどかしいなんて言葉では足りないくらい。「やる事が早いのね」と彼を批難した母親の首を思わず絞めてやりたくなった。言葉が伝わらなくたって気持ちは伝わる。逆に言葉で伝えても気持ちが伝わらない。そんな簡単そうで複雑な人間関係。ふんわりとした雰囲気の中,「追憶と、踊りながら」ってこの作品にぴったりで素敵な邦題だなって思った。
朱音

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