劇場公開されてるところが恐ろしく少なく、DVDになったら見よう、と思っていた作品。
「パフューム」のベン・ウィショーが一番鳥肌ものだけど、こちらも彼がリチャード役で良かった…と思える秀作。
お話に関してはDVDパッケージだとか、予告だとかで少し背景情報を仕入れておいた方がこの作品に関しては見やすい気がします。
鑑賞中もとても丁寧に作られた作品だなぁと感じるけれど、観たあと、ホン・カウ監督のインタビューを拝見して納得。
丁寧に素直に…いい監督、いい役者、素敵なロケーション、パッケージングや邦題。
全体的にしっとりしているけれど、ジュンと彼女に好意を寄せる彼とのちぐはぐなやりとりとか、言葉だけでない〝通じない〟もどかしさやおかしみがクスリと笑えます。
通訳の彼女も、ただの通訳じゃなく登場人物の一人として描かれているところが素敵。
李香蘭の主題歌「夜来香」が心地よい。
大切な人がいると自覚したことがある方、大切な方を亡くした方、遠くに離れてしまった方…には こんな寄り添い方をしてくれる映画があることを知ってもらいたいですね。
また しばらくしたら見返したい。