チッコーネ

ウェザビーのチッコーネのレビュー・感想・評価

ウェザビー(1985年製作の映画)
3.0
スプラッタ並みに刺激的な場面と、回想シーンの並列、そして謎めいた少女の登場を使い分けながらミステリアスに進行する映画。
「打算的に生きるより、目の前の愛を掴め」という問いかけは重いが、自立し生きていくことを選択して、何が悪いのだという気も。
現代の目には押しつけがましく映らなくもない主題だが、製作当時からその自覚はあったことが、台詞から感じ取れる。ラストはユーモラスに突き抜けていたが、好みの分かれる作品かも。
またヴィデオで観たせいかもしれないが、白黒フィルムに色を足したような彩度の低さが印象に残った。

思い込みの強いサイコ男を演じたティム・マッキナリーについて「どこかで観た顔…」と思ったのだが、ケイト・ブッシュの『This Woman's Work』のMVに出ていた人であった!