せーや

ラブストーリーズ エリナーの愛情のせーやのレビュー・感想・評価

4.0
ジェシカのショートヘア…。
ちょっと…キレイすぎる…。
ストーリーよりそっちが気になって…。

コナーの家を出たエリナー。
彼女はあてもなくさまよっていた。

やっぱりこのエリナー・リグビーって名前は
ビートルズ関係だったんですね。
小ネタもあってちょっと嬉しかったり。

一組のカップルの別れを
男女それぞれの目線で描いた二作完結作品。
今作は "Her" 女の目線から描いています。

コナー目線では
エリナーはとても強い女性に見えました。
でも、彼女は悩んでいた。
ただ、それを表には出さなかっただけ。

女性の気持ちなんてわからないもんですね。
コナー目線のほうでは一切わからなかった。
こんなことを感じてたんだなあって。

こんなこともわからないから女性で失敗するって?
やかましいわ!

女だって悩んでるんです。
女だって苦しんでるんです。
出ていく側だって辛いんです。
そんな声が聞こえてくるようで。

エリナーは
家族にすら思いを悟られないように
コナーとの関係を割り切ったかのように
振る舞ってはいるけれど
いろいろな場面で、彼女がまだ悩んでることがわかる。

意味もなく大学の講義を受けたり
意味もなくパーティーをひらいてみたり
意味もなくクラブに行ってみたり
コナーと別れてからの日常は
とても空虚なものだった。

そんなとき、彼と再会する。

これから彼女は どうするのか
別れか、再出発か

ビートルズのエリナー・リグビーのような
結末にならないことを祈るばかり。

男性目線、女性目線
それぞれを見てみて
それぞれ同じ時間軸を共有してるのに
ところどころセリフや服が違うのが面白い。
男女で感じることの違いか。

ラストも少し違いますが
個人的には "Her" のが好みです。

映画自体では
ジェシカがずっと見られるという
ポイントも追加されております(笑)。

どっちも同じくらい好きですけどね。



過去の傷は
彼と別れれば
癒えると思っていた

でも
傷は永遠に癒えない

癒すんじゃなくて
乗り越えなきゃいけないんだ

悲しみを
過去を
わかり合える人がいないと
乗り越えられないんだ

私には
誰が必要なの?



エリナー・リグビーは教会で死に
彼女の名とともに埋められた
誰も参列に来なかった
マッケンジー神父は
その墓石から立ち去りながら
両手のほこりを拭った
誰も救われなかった

The Beatles "Eleanor Rigby"
せーや

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