す、すごい…共産主義国家だった当時のポーランド情勢をたった4人の不法労働者間での出来事で表現している…ブラックコメディを交えて…いかにもスコリモフスキ監督らしい作品でした…
1981年12月、ロンドンにある別邸のリフォームをやるよう社長から命令されポーランドから観光ビザで向かう主人公と職人の3人。期間は約1カ月。英語を話せるのは主人公のみ。従って、外部からの情報は主人公しか入らない。また財布(1200ポンド)も主人公が握っているため、職人3人は主人公に言われるがままにただただ働くのみで食料も主人公が買ってくる…これぞ共産主義国家下での配給制…しかし、予算の不足が徐々に浮き彫りとなり、主人公はある行動を始める…しかも、祖国ポーランドでは戒厳令が敷かれ電話回線が遮断されたため社長や家族と連絡が取れない状況に…
まさに、主人公=ポーランド政府、職人3人=共産主義国家下の労働者、社長=ソ連(&近隣住民=西側諸国)という縮図…そして当時のポーランドはまさに労働者の怒りが爆発しゼネスト、対する政府は戒厳令…そしてポーランドの未来を予見したかのような作品の終盤…でも、ポーランドの歴史を知らなくても十分面白いですw
ちなみに、1980年代前半のポーランド情勢については「ワレサ 連帯の男」でも描かれていました。それを見たおかげでこの作品にも入りやすかったです。
《補足》
・予告編(字幕なし)
https://m.youtube.com/watch?v=qgRO15muX78
・当作品については、マーメイドフィルムさんの映画配信サイトで鑑賞しました。他にも観たい作品があるので今後も利用したいと思います。(一本あたり350円)
http://beautiesweb.com