azkyon

うまれる ずっと、いっしょ。のazkyonのレビュー・感想・評価

4.5
前作は「誕生」そのものスポットを当てていたが、今作は「誕生」と「死」そして「家族とは?親子とは?」と幅広いテーマとなっている。

2歳の時にやってきた「お父さん」
本当のお父さんだと信じている5歳の子に真実を告げる継父、はっきり分かっているのかいないのか、でもおぼろげにその事実を受け入れようとする息子。
いやぁ、どちらの心情を想像しても辛くて泣けたぁ。
この子が成長するにつれて真実を本当に知った時、この子を心の底から愛し守れるかどうかでお父さんは本物の親子になれるのではないかと思った。
このお父さん自分自身も継父に育てられているので、この子の気持ちは分かるだろうとは思うけれども・・・それでもこの先難しい問題がたくさん出てくるかもしれないね。
どうか幸せになってほしいと心から思いました。

前作で18トリミソー染色体異常で生まれ、1歳まで生きられるかどうかといわれていた「とらちゃん」は5歳になりました。
表情も出てきて、手指も自分で動かせるようになり成長したとらちゃんは沖縄旅行で口からいろんなものを食べられるようになりまた一段と成長しました。
このとらちゃんのご両親である松本夫妻の笑顔は相変わらず素敵で、とらちゃんの笑顔もとびきりです。
障がい児を育てる大変さよりとらちゃんが生きているという幸せの方が大きいので素敵な笑顔なんだと思います。

前作の【うまれる】とともにお薦めです
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