doji

RIVERのdojiのレビュー・感想・評価

RIVER(2011年製作の映画)
-
喪失と向き合う、といのは廣木監督作品ではしばしば描かれていることだったのだけれど、その傷がフィクションから現実になったときに、おそらく描き手自身も呆然とするしかなかったのではないだろうか。これは映画だし、ドキュメンタリー的な手法を用いながらとあくまでストーリーのあるフィクションだけれど、ここにあるのは描写というよりも素描といった感じであり、答えがないということを答えがないまま撮っている感じがある。それはある意味リアルではあるのだけれど、表現としてかなり弱くなってしまっていると思う。そこから伝わってくる不安と動揺が、逆に伝わってきてきつく感じてしまう。
doji

doji