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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのスペクターのレビュー・感想・評価

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ミズーリ州はジェームズ・ガン監督の故郷だということを考えると前作に増して個人的な内容になってきている。主人公のクイルも監督と同じアイルランド系の苗字。

前作の謎だったクイルの出自について明らかになるが、同時に父親エゴの本性も徐々に明らかになる。
血は水よりも濃いと、実の家族の絆を信じたクイルだったが、見事に裏切られる。そこに傷を負った者たちが共鳴してできたガーディアンズが立ち上がる。

そしてあの「スター・ウォーズ」でも出せなかった回答をクイルが示すクライマックスには後々感心させられた。もう血の繋がりとかじゃないんだよっていう。

ガーディアンズ以外のネビュラやヨンドゥにも疑似家族というテーマが広がっていく。特に男らしい強いボスとして振る舞っていたけど、心の底では絆を求めて父親になろうとしたヨンドゥの最期。彼の生きざまから人生の意義を考えたガーディアンズ(特にロケット)、沁みる。

ただ、黄金の惑星でロケットがやらかしたことが、後々とんでもないことになりそうな予感をさせるエンディング。現実世界でもこの後かなり揉めることになるとは、公開された当時は誰も知るよしもなかった。

あと大変不評な本作の副題、自分も単純に意味が分からないので、変えた方がいいに一票投じます。
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