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オデッセイのsahoのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.7
ゴールデン・グローブ賞でミュージカルコメディ部門(なんで…笑)でマッド・デイモンが主演男優賞を穫りましたね!なぜミュージカル・コメディ?と思ったけど映画を見たらなんとなく納得もできた。物語は火星で仲間に死んだと思われて一人取り残され、次の4年後の救出まで一人で行き延びるという話。宇宙に詳しい人や現実主義の人は文句ばっか言ってるけどいいじゃんか…映画なんだから…火星行ったことあるんですか…と言いたくなるね!!ふん!!とっても良かったです!!

映画全体の雰囲気は明るくて希望に溢れてます。どんな雰囲気なんだろうな〜と予告編では読めなかったけど、ま〜元気!ゼロ・グラビティやインターステラーのような緊迫感は最後の救出のシーンぐらいです。クルーが残していったディスコの曲が流れたりするのでとても明るい。そして、ある意味すごく合ってない。火星に一人取り残されて知識を絞り出して必死に生きて救出を待っている男のBGMがディスコミュージック。普通は絶望的に、物悲しく進むだろうこのストーリーを火星の美しい映像と共に面白おかしく、楽しい雰囲気で描いています。

良かったのがマッド・デイモンの演技。もちろん火星に一人取り残されて精神がおかしくなるのが普通なのだけれど、マークは信じられないくらいに前向きで陽気。一人でジョークを飛ばしたり、クルーの趣味に文句を言って一人突っ込みしたり。なんて愛おしんだ!!!そして時に見せるため息や表情がなんとも言えない辛さや孤独感を表現していた(マッド・デイモンに拍手)。

最後はこっちまで手に汗握って気付いたらちょー泣いてた。もちろんこの話は事実ではないけれど、火星で一人取り残されて絶望的な状況でも前向きに諦めない姿勢を見てこんな小さい地球でくよくよ言ってるってかっこ悪いことだな、と思った。人間の知識ってすごい。けどやっぱ私は文系だ。そしてあの中国マーケットを意識した感じはなんなんですか?笑
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