メッチ

オデッセイのメッチのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.1
本作が伝えていることは、「問題解決能力」だということ。そして、私には「それが出来る人間は素晴らしい」ということが本作の魅力なのだと思います。

火星探索の任務中に嵐に巻き込まれ隊員たち、火星から脱出中に1人だけ火星に取り残されてしまう。極限状態に陥っても「生きる」ということになると人間は、あらゆる知恵や技術を駆使して困難に立ち向かうというもの。主人公の問題を解決する能力は、観ていて感服します。ただ、主人公だけでなく同じクルーの人間やサポートするスタッフも主人公と同じ困難な壁に立ち向かう姿は良いものです。
個人的に印象に残っているのは、水を生成し土を耕して食料のジャガイモを育てるシーンですね。火星の土でも自分の排泄物で、植物が育つような土を耕すというのを思いつけたのは、主人公が植物学者であったから。勿論主人公の知識力だけでなく、その知識を伝えてきた先人達のお陰でもある。

つまり、主人公をはじめとする全ての人類の叡智を集結して立ち向い、火星という未知の環境でも適合したということ。「人間賛歌」と観ていて思いましたね。

追記:
公開当初鑑賞済みでしたが、火星と似た光景にデヴィット・ボウイのスターマンの予告を観てから既視感があったため本作を再度鑑賞。
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