リドリー･スコット監督の作品、マット・デイモン主演で宇宙飛行士が取り残される話、という予備知識だけで見に行きました。のろのろした展開で自己との葛藤が描かれるのかと予想していたのですが、まったく違いました。
展開が早く、ユーモアもあって、主人公らによる「問題発生→思考→解決」の小気味よい繰り返しに爽快感を覚えました。
火星でひとりぼっちの主人公、地球のお偉方たち、中間管理職的立場の人たち、現場レベルのエンジニアたち、地球に向かって帰還途中の火星探査の仲間たち、と何層もの思惑とドラマが描かれているのですが、短いシーンで各キャラクターの特徴を強調していて分かりやすかったです。
ただ、１つ気になったのが、中国が協力するシーン。最近、中国企業がアメリカの映画製作会社を買収したりしているし、「中国は善玉だよ」的な宣伝がハリウッド映画にぐいぐい入り込んできてるなあと、自分で勝手に冷めてしまったのでした(^^;)
でもそれ以外は、マット・デイモン以外の出演者も豪華でしたし、とても楽しめました。
