最近はやりの全編前向き映画。
皆が言っているが、宇宙に取り残されてその後も大変なことが起こっても、暗くならない。常に前向きで、何か策はないか知恵を出し続ける。地球の人とのやりとりもユーモアがあるし、ディスコチューンがある。
この映画は人間賛歌。宇宙に取り残されたって、人間は生き延びることだってできるんだ。人間には知恵があるのだから。人間って凄いんだぜと訴えてくる。
そしてこの映画を撮ったのが、なんとリドリースコット。前作は観てないが、その前に『プロメテウス』、『悪の法則』を撮っている。これら2つは、傲慢になった人間の鼻っ柱を残酷な現実がこれでもかと折ってみせる、いわば人間の卑小さを描いていた。
人間はちっぽけで弱い生き物だと意地悪に描いていた監督が、ここにきて真っ直ぐな人間賛歌。一体何があったのだろう！
