ねこねここねこ

オデッセイのねこねここねこのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.0
2回目の鑑賞。
火星にひとりぼっちで取り残された宇宙飛行士がサバイバルする話。

普通なら悲壮感が漂いそうな場面でも、ワトニー(マット・デーモン)は希望を捨てずユーモアを持って前に進もうとする。
何かあると「Luckily」幸運にも僕は植物学者だ!とじゃがいも🥔栽培を試みる。出身のシカゴ大学から植物を育てたら植民地だとメールが来て喜び、火星では1番の植物学者だと笑顔で主張したり、とにかく前向き。
そんな彼でも時には落ち込み、ルイス船長に万が一の時は両親に伝言をと頼んだり。

もっと早くクルーに伝えていればと思う場面もあるけど、とにかくクルー全員一致でワトニー救出を決める場面も泣きそう。
軍法会議だろうが、二度とスペースシャトルに乗れなかろうが、何より仲間の救出が優先。誰ひとり逡巡することも躊躇することもない。もしかしたら自分達は死ぬかもしれないのに。
日本だと暗く沈黙が続きそうな場面でも、皆がウィットに富んで笑顔で即決定というのがいい。

火星を去る前のワトニー「Evrywhere I go, I'm first」という台詞も良い。
ポジティブ!

映画全体が重さや暗さがなく、テンポ良く進むのがいい。
困難があってもポジティブさとユーモアがあれば乗り切れるなと思える作品。