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オデッセイのkazuuのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.0
日本の”はやぶさ”ですら旅先でトラブルが発生し、無事帰還したら大騒ぎ。機械がこうなら人間様ならもっと大騒ぎになるんだろうなと。

マット・デイモン演じる植物学者であるマークが、火星で一人残され、サバイバルでどうやって生き延びて、地球に戻ることができるのか。
監督は巨匠リドリー・スコット。見る前から期待大。

ストーリーは、エイリアンが襲ってくるわけでも、レプリカントと戦う訳でもない。ひたすらマークが、自身の持つ技術を活かし、何もない火星で食料を調達、目的地までたどり着くのか、地球では距離のある火星までどのようにして彼を助けるのか。途中火星でも地球でもトラブルが発生し、持ち時間が削られていくく中で、どうやって時間を作り出していくのか。
見ていても起こるトラブルは読める感じはするが、これをどうやって解決していくのかが面白い。

宇宙に取り残される映画としてはアポロ13が有名だが、時代も違うし、しかもアポロは実話。対してこちらは空想なので、ある意味どうにでもできるのだが・・・。

下記ネタバレあり。





植物学者であることが、生き延びるポイント。なるほどなー、食べ物を増やすという発送。自分なら今ある食べ物を小分けするしかない。これでは生き延びれない・・。水がない場所でどうやって水を作るのか・・。理科で習ったなー、いや勉強しておかないと生き延びれないことがよくわかった。たぶん地球上でも・・。

また意外だったのは、中国がアメリカに全面協力すること。この映画は時代設定は近未来程度で、20xx年とは明確に定義されていなかったと思うが、将来的に実際にこんな事が起き得るんだろうか、と考えてしまう。割と中国がクローズアップされる場面が多い。まぁ大人の事情という事としておこう。

またガーディアンズ・オブ・ギャラクシーか如く、近未来の舞台に急に懐かしい音楽が流れる。ディスコミュージックは船長の悪趣味とマークはいうが、マークの塞ぎ込まない前向きな性格を表現できているのはないかと思う。
マーベルつながりでいうと、アイアンマンが活躍(?)すること。これは笑ったけど、いやホントにアイアンマン。最後助け出されたときは、ちょっと涙。
最後の大学の講義シーンでもあるが、諦めたらそこで試合終了、とは言わないが、困難な状況でも諦めなければ何か突破口があると。そりゃマークが言うなら一番説得力があると。
見終わったあと前向きになれる映画でした。

また気になる原題だが、オデッセイは”長い冒険旅行”、原題のTHE MARTIANは”火星人”。まぁオデッセイも悪くはないが、THE MARTIANの方が、火星で初めて生き延びた人間としての火星人の方が的を得ているのかもしれない。
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