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オデッセイのoriのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.9
マット・デイモン演じる主人公は、不運にも火星にひとり取り残されてしまいます。

ここで思うのです。
もしも自分が惑星にひとりぽつんと取り残されてしまった状況を想像してみてください。一体何かできるのでしょうか。

主人公はまだまだ未知なる火星で植物学者の知識を生かしてじゃがいもを育てたり、
たったひとりで機材を動かして作業したりと、
判断がとても冷静なことに驚きです。

さらに
〝幸いにも僕は植物学者だ〟
〝ぼくは火星を植民地にしたってことになる〟
〝これって海賊になるってことだ〟
と、とっても考え方がポジティブなのです。

それはもちろんNASAの訓練は受けているでしょうけど、
いざこんな状況になって希望を捨てず、未知にこんなに前向きに立ち向かえるってすごいことに思えます。

救出にいたるまでに、それほど大きく慌てたり、心臓が飛び出すんじゃない…なんてシーンこそはありません。
ですが〝火星と人間〟と焦点が絞られ、
他の惑星への適応の難しさ、そしてその反面どうにか植物を育て生活し適応することはできるという期待をしっかり観ることができたように思います。


近ごろでは、火星に人々が移住できるのではないか、なんてお話を耳にします。
今作はもちろんフィクションですが、もしかしたら本当にそれも可能なんじゃないかな、なんてこの映画を見たら思えて、ちょっとわくわくしてきてしまいました。
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