なまにく

フェイス・オブ・ラブのなまにくのレビュー・感想・評価

フェイス・オブ・ラブ(2013年製作の映画)
3.5
死んだ夫が好き過ぎて、瓜二つの男性を巻き込む女性の話。主人公のニッキーが、かなり瓜二つの男性であるトムに猛アタックしていくので、個人的にはストップ!ストップ!と言いたくなる。トムと仲良くなるにつれて、ニッキーがどんどん身勝手で暴走しまくる。おかしくなっていくことを自覚してないのかなって思っていたけど、そもそも5年経っても引き摺っている時点でおかしくなっていて、建前ではうまく隠していただけだったんだなあと、次々起こしていく愛のような行為の数々を、観終わった後にうまく結論付けた。観てる最中は、本当、共感性羞恥が凄かったけど、こうして理解できると、終盤あたりはなんて辛くて切ないんだろうなあって思った。

トムも、生い先短しな人生を知っていて、それをただ潰していくような人生だったのに、突如猛烈な愛の視線を受けたモンだから、そりゃあ恋に落ちるだろうなあって。それらの感情を絵に消化していけて、画家としては良かったかなって思う。

あと余談だけど、エド・ハリスの絵の書き始めが「ポロック」の時とまるで一緒だなあってひとりでウキウキしてた。
なまにく

なまにく