チッコーネ

隣人-The Neighbors-のチッコーネのレビュー・感想・評価

隣人-The Neighbors-(2012年製作の映画)
3.5
団地に潜む連続殺人鬼の正体が序盤から明示されたユニークな脚本で、彼と住人の攻防が時に悪役目線でスリリングに、時に被害者目線でウェットに、そして時にユーモラスな庶民感覚で描かれる。
「地下室付きの団地1階」という間取りは日本だとまず見られないが、韓国には存在するのだろうか…、美術もリアルだったのでいやがうえにも気になった。

ブレイク前夜のマ・ドンソク、群像劇の本作においてはあくまでサブキャラのひとりだが、おいしいところを全てかっさらうハマリ役。
クライマックスで修羅場に足を踏み入れる、憎めない暴力男ぶりが最高。
以降の大作で「彼をどう活かすか」を示唆する道標として、充分に機能したはず。