ある夏の夜。ガールズバーの仕事をクビになった21歳の枝波時子(木下美咲)は、行くあてもなく東京の街をさまよい、都会の喧騒から逃れるように幼少期を過ごした田舎町に向かった。そこは時子が8歳まで父と過ごした場所だったが、時子は当時のことをあまりおぼえていない。13年前のある朝、絵描きの父は「山猫を探しに行くよ」と言って時子を連れて山奥に分け入り、そのまま帰らぬ人となったのだ。その田舎町に生まれ育った加野陽平(泉澤祐希)は、絵を描くのが好きな高校2年生。いつかそこを出ていく日を待ちながら、孤独にキャンバスに向かう。緑深い山の中、長年放置されていた小屋で偶然に出会ったふたりは、かけがえのない人を失った者同士、互いの気持ちに感応し、癒されていく。そして失われていた記憶が蘇る時、ふたりを取り巻く「死」の真実が明らかになる—。
春にして死を夢みたあなたが、ずっと嫌いでした。 3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。元教え子との遭遇、…
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>>続きを読む若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃⼦)。中島荘が休業中の 9 ⽉上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡⼭天⾳)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は⼀年前に愛す…
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>>続きを読む本山奈緒子(波瑠)は21歳の女子大生。突然の事故死により無二の存在だったかつての恋人・加地(葉山奨之)を失って以来、彼のことをいつまでも忘れられず、ことあるごとに思い出してしまう幻影に苦し…
>>続きを読む瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。 そんなある日、島に…
>>続きを読む(C)「過ぐる日のやまねこ」製作委員会