過剰さから空虚さに至るノーコントロールの不条理劇。
設定と役者の顔、冒頭の展開に良さがあるのはわかるが、それ以外は辛い。
丸でなく球である物体は、後半どんどん意味を失っていくのにビジュアルの質感があ…
なぜタイトルが「球」ではなく「丸」なのか、観ている間ずっと気になっていたのだが、「球」という言葉に具象的イメージが強すぎてこの映画の主題がぼやけてしまうからかもしれない。僕の解釈では、球体を目にした…
>>続きを読む人が止まってしまうということ。生きているとずっと進み続けることは難しくて、止まることは責められてしまう。でも、止まってしまった人達は思考したり、必ずしも止まってはいない。そんないわゆる人生で静止して…
>>続きを読む突如部屋の片隅に現れた、浮遊する謎の球体。
部屋でそれを目撃したニートの男とその彼女は、「静止」状態になってしまう。
その後、異変に気づいた家族、警察が次々と部屋に入っていき、問答無用で静止してゆく…
マジで何の意味もわからなかったが、無意味さこそが意味なのだとは口が裂けても言いたくないから、球体という完成され閉ざされた秩序に導かれ、シニフィエなきシニフィアンとでもいうような無秩序が立ち現れたと、…
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