ムッシュ

怪獣の日のムッシュのレビュー・感想・評価

怪獣の日(2014年製作の映画)
3.5
どうしても今、リアリティを追求した怪獣映画は、(それより前に作られた作品であっても)シン・ゴジラを引き合いに出されるのは仕方ないかもしれない。とりわけ、行政のリアリティを描いた本作はそうだ。

ただ、本質的に違うのは、シン・ゴジラはリアリティを追求しつつも、あくまで娯楽映画としてのギリギリのラインを超えなかったが、本作は明確に社会的メッセージを込めた映画であり、視聴後に爽快感はなく、重いメッセージが残る。

もちろん、重いメッセージが残るということは、役者陣の演技、カメラワーク、演出が優れていることの証である。

ただ、やはり他の方も指摘しているように、ユーモアがなさすぎて、怪獣である必然性があるのかということは感じてしまった。ある程度のユーモア感覚、娯楽映画感覚は怪獣映画には必要なのかもしれない。
ムッシュ

ムッシュ