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ニック・ケイヴ 20,000デイズ・オン・アースのSPNminacoのレビュー・感想・評価

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記憶と時間。アナログ時計。虚構と真実。亡霊と神話化され編集された思い出。マイリー・サイラスにカイリー・ミノーグにロリータ。創作を語るナレーションやレコーディング風景、ライヴシーンもたっぷりだけど、決してドキュメンタリーではない。深い思索と夜明けまでの旅路は収集され編集され語られることで、一つのアート作品に。面白かった!
ともあれバースディ・パーティ時代とか懐かしい。この虚実定かでない個人史を観てると、なるほど生来のパフォーマーとして納得しつつ、ちょっとセルジュ・ゲンズブールが被ったりもして。そして意外と美意識以上に見栄やユーモアが微笑ましくて、いつもの黒スーツ姿も違って見える。どうでもいいけどニック・ケイヴとかニール・ヤングとかトム・ウェイツの顔が好きな自分には、少年時代のニックがかわいくてツボ(あのまんまだが)。あと、日記の文字がすごく几帳面でキレイだ。
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