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起終点駅 ターミナルのhotのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.2
食べ物が美味しそうな映画で、見ててすごーくザンギとイクラが食べたくなった。
試写会見てすぐにローソンで鳥から醤油を買って立ち食いしてしまった。

佐藤浩市演じる弁護士先生がすごくいい人なので、若い女につけ込まれて大変な目に合うんじゃないかと心配してたけど、そうでもなくて良かった。

もはや趣味と言っても良さそうなほど、きちんと料理をして日々のご飯を食べている様子に、しっかり生きていく意思を感じて、最初はそれなりに日々を楽しんでいるのかなと思った。
でも途中で刑務所の話が出てきて、刑務所の中って、三度のきちんとした食事で健康的に規則正しく生活しているものなんだよなーと思い当たった。
料理を楽しんでいるようではあったけど、最初はきっと、健康を損なわないように貧しくてもきちんと自炊することを自分に義務として課していたのかもしれないな。

原作が短編なだけあって、話はシンプルだし登場人物も少なくて、鷲田先生にしか感情移入できなかったけど、佐藤浩市の一挙手一投足が「鷲田先生」というキャラクターを物語っていて見応えがあった。
あの自嘲みたいな微妙な口元とか、肩を落としたトボトボとした歩き方とか、寝間着兼部屋着の着こなしとか、どこをとっても鷲田先生という人はこういう人、というように見えて、佐藤浩市はさすがだなー。

あと隣人の息子さんが音尾さんっぽいなと思ったら本当にそうだった。

鷲田先生から見ると、女は潔くて羨ましい、て言うけど、女の側から見たらだいぶ違う話なんじゃないかなー。
負担になるくらいならって言ってトラウマものの別れ方をするのは、手放したんじゃなくて刻みつけたんじゃないのって思ってしまった。
あと、どっちもなんで行く前に電話しないのか。びっくりするじゃないか。
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