原作は直木賞作家・桜木紫乃の同名小説を映画化🎬
東京に妻子を残して単身北海道旭川で裁判官として赴任していた主人公は、学生時代の元恋人と裁判で出会い関係をもつ。
東京に異動が発令された折に、その元恋人が自殺してしまう。
自責の念にかられた主人公は・・傷心のまま東京へは帰らず、妻子と別れて釧路で国選弁護人としてひとりで暮らす生活が始まる。
年月が経過したある日、国選弁護人として担当した少女との関わりから、頑な過去との葛藤が雪解けするかのように少しづつ変化していく。
少女の再生と共に、主人公が再生していく物語です。
「人生の終着駅は、人生の始発駅でもある。」
最後に主人公の元に届く、別れた息子からの結婚を報せる手紙が胸を打つ・・ひとり食卓で冷蔵庫から出した、幼い頃息子が好きだったイクラを佐藤浩市が眼に涙をいっぱい浮かべて食べるシーンには、嗚咽してしまった。
淡々として暗く進んでいくストーリーも最後に来て再生の希望が垣間見れるのでホッとした好い映画になっていました。