まりあ

世界から猫が消えたならのまりあのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
4.5
そんなの私が許しません!

ってタイトルにツッコミ入れたまま放置してた作品だったけど…

なんだこの映画愛に溢れたストーリーは…

脳の悪性腫瘍が見つかり余命を宣告された僕の前に自分と同じ姿をした悪魔が現れ、寿命を1日延ばす代わりにこの世の要らない物を一つづつ消してしまうというようなお話

まず悪魔が指定してきたのは電話

私達の生活には欠かせない携帯がなくなるとなると困りますな

元カノとの出会いは間違い電話から始まり会った時は緊張して話せない僕だけど電話だと色々な事が話せて彼女との関係を繋ぐかけがえのない物だった

なので電話が消えてしまうと彼女との思い出も消え去り自分の存在も忘れられてしまう

次は映画…映画を主食として生きている私達にとって映画のない世界なんて考えられない

ツタヤと呼んでる親友とは映画好きという共通点で知り合い、レンタルショップで働くツタヤがオススメの映画を毎日一本渡してくるというやり取りをずっと続けていて、この二人の関係がめちゃくちゃ良いなぁと思った

何か良い物語があってそれを語る相手がいる
それだけで人生は捨てたもんじゃない

映画は無限にある
だからこのやり取りも永遠に続く

濱田岳が演じるツタヤのセリフがいちいち胸に滲みてきてヤバかった

まさに今ここで語り合っている私達の事のように思えてきて…コロナ禍であまり人と会えなくなってしまったけど、ここで映画の事を語り合っているだけで気持ちが和んで安心できたりして一人じゃないんだなぁって日々感じてる

改めてフィルマの大切さがわかって仲良くしてくれてるみんなにいつもありがとうって言いたくなった

この作品は自分にとって一番大切なものを気付かせてくれるストーリーでお母さんの思いだったり不器用なお父さんの男泣きはやられてしまう

猫のレタスとキャベツのモフモフ具合にもめちゃくちゃ癒された

明日もし映画が消えるとしたら最後に観る映画は何ですか?
まりあ

まりあ