Pero

世界から猫が消えたならのPeroのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
4.1
「もの」が死んでいくと同時に
ものを通じた「出会い」や「想い出」も死んでいく.

それでも世界は淡々と流れていってしまう.

概念が存在しなければ,そもそも考える由もない.
だってその「もの」という概念が存在しないのだから.
一つや二つものが消えようと,自然に生きられてしまう.
そんな人間たちに不気味さを感じた.


では,自分が消えても世界は変わらず流れていくか?
それは違うと思った.
自分という「もの」を通して,創られてきた出会いや想い出が必ずあるはずだからだ.


これまで生きてきて,自分という存在がどんな人にどんな影響を与えたのか
一度じっくり考えてみるのも面白そうだ.
Pero

Pero