あさか

世界から猫が消えたならのあさかのネタバレレビュー・内容・結末

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

普段自分達の周りにある文化文明一つ一つが、何気ないようで、実は一人一人の人生にとってかけがえのない要素なんだって改めて気づかせてくれる素晴らしい作品。
「自分が消えても世界は変わらないんじゃないか」って気持ちは誰もが一度は感じることだと思うけど、逆に「自分が生きてることで何か変えられるかも」っていうスタンスが大事って、昔あるミュージシャンが歌ってたのを思い出して、なかなかグッと来てしまった。
個人的には海外を放浪して「時間」という人間の勝手な概念にとらわれないトムの生き方が印象的だった。どの生き方が正解なんてないけど、だからこそそれぞれが信じる道に後悔ないように生きて、好きに進めば良いと感じた。トムが呆気なく死んでしまうシーンがあったけど、彼はきっとこうなっても悔いがないように生きれていたのでは...?
時間に縛られないトムと、時計屋の息子である主人公との対比的伏線も面白かった!
そして言うまでもなく、主人公の母親の自然過ぎる演技も素晴らしかった。
あさか

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