このレビューはネタバレを含みます
ストーリーに関わる部分を含みます。
ある日突然、自身の余命が残り少ない事を知る主人公。
そんな時、自分にそっくりな青年の姿をした悪魔が現れた。
悪魔は「この世界から1つ大切な物を消すかわりに、1日の寿命をあたえる」という…。 一見、消して問題無いような物にも必ず思い出や大事な出来事があり、
消し去った事で自身が得てきた大切な事象を失いながら延命していく。
その中で、失ってみて初めて気づく尊い物事を主人公はたくさんある事に気づく。
ただ死んでいくのではなく、
死を受け入れてどうやって人生の終末を待つか?が重要なのだと私は感じた。
よく、
自分が死んだら誰か悲しんでくれるのだろうか?
自身が死んだ後のこの世はどうなるのだろうか?
と、考えてしまうかと思う。
それは自分の存在を肯定したいし、生きている価値だと思うからだ。
しかし、世界がどうであれ、
忘れさられる存在であれ、
両親、恋人、友人、
それぞれの色々な形の愛が交わされていれば、それが私の世界の全てであり、美しい事なのだと思う。
主人公の佐藤健さんと、宮崎あおいさんは、個人的には透明感があり過ぎる役者さん達なので正直苦手だった。
しかし、物語が帯びている柔らかい穏やかな温かみ、映像美が上手く混ざりあい、作品の味となっており、少し好きになることができた。
たぶん、DVDを買うんだろうな?くらいに。
主人公と登場する人物のエピソードにそれぞれ感情移入し、シーンごとに涙してしまった。
公開して2週間ほど経ってしまったが、劇場で観て良かったと思いました。
まだ、鑑賞して無い方は是非☆
追記:奥田瑛二さんのお芝居が非常に素敵でした。そこも着目して欲しいなと思いました。