クリーム

ベルファスト71のクリームのレビュー・感想・評価

ベルファスト71(2014年製作の映画)
3.8
バリー·コーガン(当時23歳)って、やっぱり存在感が凄い。キーパーソンで出演してます。作品は、臨場感、緊迫感がずっと続いて、逃げる主人公と共にハラハラしっぱなしで目が離せませんでした。
英国軍の新兵ゲイリーは、北アイルランド·ベルファストでの任務中に暴動に巻き込まれ、敵ばかりの中に取り残されてしまう。プロテスタント対カトリックに加え、IRAの穏健派と過激派も対立、複雑な地域でゲイリーは無事、脱出できるのか?




ネタバレ↓




ベルファストならではの複雑な対立、裏での結び付きがリアリティがあって良かったです。見方同士でも小競り合いしていて、本当に厄介な地区の厄介な争いで、マフィアの紛争の様でした。その中を逃げるゲイリー、助けてくれた少年が爆破で突然吹き飛ばされたり、ゲイリーを撃ち殺す事を躊躇して、ゲイリーを救ったショーンも結局撃たれて亡くなる。犠牲になるのは、若い命。
脱出後、指揮官にサンディはルイス軍曹が錯乱したゲイリーを取り押さえていただけと説明します。だが、アーミテージ中尉はゲイリーの首をルイス軍曹が絞めていたと主張します。なのに指揮官は、ゲイリーに軍人として生きていきたいのなら、忘れるようにと指示します。
ラストにもしっかり腐敗仕切った組織を映し出します。複雑に分割された勢力の争いだけど、上層部は何処も皆、腐っていて、ヤられたからヤリ返すと言った、ちんけなプライド合戦に呆れた。巻き込まれる人達の犠牲が虚しく映り、ゲイリーは助かって良かったけど、何かブルーな気持ちで終わりました。でもハラハラ感は、ホント凄かったですよ。
ジャック·オコンネルも良かったです。やっぱり、血だらけ、傷だらけが似合う。
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