ゾロ

ベルファスト71のゾロのレビュー・感想・評価

ベルファスト71(2014年製作の映画)
3.5
北アイルランド紛争が激化した1971年
北アイルランドの町ベルファストに
政治的な思想、知識を持たないまま
戦地に駆り出されたイギリス軍の新兵
ゲイリーが一人敵地に取り残されてしまった

任務は、カトリック系の過激派組織IRAの制圧

敵の敵は味方理論は通じない
通りを挟んで、カトリック系住民と
プロテスタント系住民が生活している町は
彼等も一触即発の極限状態であり
迷い込んだ彼は宗教的な理由ではなく
"イギリス兵である"ということだけで
命を狙われる

誰が味方で、誰が敵かもわからず…五里霧中
その状況を彼の恐怖の視点で描かれている

かなり、怖い…

また、活動家達や潜入捜査官達の思惑も
北アイルランドがアイルランドとイギリスの
間で揺れ動いたように複雑で不安定

ヘルメットいらないとか指示する上官は
自国への不満がある北アイルランドの現状を
理解してなさすぎなんじゃないか?
浅はかすぎる上官の部下が可哀想すぎる
現状の把握が出来ていなすぎて
危険認知度が低すぎる
本人の勉強不足も指摘出来るが
それ以上に、上官が無能すぎるだろ…と感じた

また、どの組織内でも急進派がいて
緩やかな融和と対立構造になっている
組織と組織の接近も思惑だらけで
思想、利益、憎悪、安心、恐怖、支配欲
要因が多すぎてかなり、ぐちゃぐちゃ








北アイルランド紛争
1960年代後半から、英領北アイルランドで
アイルランド共和国との統一を求める
少数派のカトリック(共和派)と
英国への帰属維持を望む
多数派のプロテスタント(英国派)の住民対立
双方の過激派によるテロや抗争、英軍の弾圧


IRA
北アイルランドは、プロテスタントによる
プロテスタント国家として統治された
北アイルランドをイギリスから分離させて
全アイルランドを統一する事が目的で
北アイルランド政府、警察組織に対して
1920年代以降テロ行為を行なっている
ゾロ

ゾロ