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大脱走 コルディッツ収容所のmhのレビュー・感想・評価

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前半はWW2、将校専用の捕虜収容所(ドイツ・ザクセン州・コルディッツ城)から脱出を繰り返すサスペンス映画で、後半はNTR系恋愛ドラマ。
テレビドラマを編集した映画と聞けば納得の構成。
将校専用の収容所は「大いなる幻影(1937)」にも出てきた。古城を利用してるところなどよく似てるけどあっちはWW1。
待遇がよくって、理不尽な懲罰もない。失敗しても殺されることはなく何度も脱走にチャレンジする。
イギリスのMI9(イギリスの諜報機関の逃亡・脱出を専門にした部署)の協力もあって、史実でも30名以上が脱走に成功したとのこと。
専門家が揃っているので、ジェネリックドイツ軍の制服なんてお手の物。
連絡手段を工夫したり、ドイツのほうはX線で差し入れを検査したり、地味な戦いもある。
中盤まではそれが面白い。
途中から始まるNTR系恋愛ドラマはベタすぎるんだけど、恋愛方面にだけ汚いけどあとは普通の男というキャラ造形が素晴らしい。創作の中にはあまり出てこないタイプけど、現実にはすげーいそうなんだよな、こいつ。
やめろ!と殴ったら当たり所が悪くて死亡とか、はぐれ刑事でよく見たプロットもあった。
ういういしいトム・ハーディ―も見どころ。
DVDを上下巻に分けるという強気の売り方にも納得。やたら長いんだけど、けっこうおもしろい。
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