70年代のロサンゼルス。私立探偵のホランドは交通事故で死んだポルノ女優のミスティ・マウンテンを探して欲しいという依頼を受ける。依頼者リリーはミスティの叔母で、事故の２日後に家に立ち寄ると窓越しにミスティがいて、車で立ち去ったと言い張る。調査してみると彼女を乗せた車はアメリアという女性のもので、ホランドはアメリアをミスティと見間違えたのだろうと推測するが…な話。
アメリカンカーにポルノに酒に私立探偵に妖しいパーティーに…と、古き良き70年代文化をしっかりと再現されたアクションコメディ映画。
序盤の流れからコメディに振り切るのかなと思いきや、なかなかしっかりと探偵ミステリものになり、しっかりとアクションする時もあれば不意打ちでギャグをかまされるそのバランスが素晴らしい。
ちょっとした伏線が後で大きな意味を持ってくる事も多く、久しぶりに頭を使って映画を観た感じ。これもまた70年代80年代の映画にはよくある事だった気がする。
主役のライアン・ゴズリングとラッセル・クロウのバディ感が良い。アルコールに溺れてジジババの依頼しか受けずに喧嘩しても弱いダメ人間なホランドと、腕っ節が強くて銃の扱いに長け汚れ仕事も引き受けホランドへのツッコミも忘れないジャクソン。ボケとツッコミのバランス具合がよく、安心して観ていられた。
