ライアン・ゴスリングの、ニコラス・ケイジへの道。
ニヒルな役(『ドライバー』)から、コメディ(『ラースとその彼女』)まで、もとは恋愛もの(『きみに読む物語』)まで、何でもござれだ。
そして、この映画のあと、『ララランド』でさらにブレイク。たいしたものだ。そして、出過ぎ!
でもそこがニコラス・ケイジみたいでいい。
この映画は、バディものにしっかり者の「娘」を絡めて、さらに面白くすることに成功している。
このコンビネーションが、映画を暗くせず、明るくまとめている。
また、70年代のナンバーも効果的で、特にアース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」など絶妙だった。
そして、だらしない探偵の、ある意味王道を行っている。
フィリップ・マーロウの『長いお別れ』もちろんロバート・アルトマン監督版と同じ系譜だ。
娘がポルノに出演していたというのは、コーエン監督の『ビッグ・リボウスキと同じ』、つまり元ネタはフィリップ・マーロウの『大いなる眠り』だったのか。
どうりで面白いわけだ。