アフリカセネガルから、叔父を頼ってフランスに来て10年が経つサンバ。皿洗いのアルバイトを2年勤めながら調理師の免許取得を夢見ていた。
ある日、ビザの更新に気づかず国外退去命令を受け拘束されてしまう。サンバの為にやってきた移民協力ボランティアのアリスは、以前燃え尽き症候群により大企業を辞め、鬱病の薬を飲みながら友達や彼氏もいない生活を送っていた。
国外退去を命じられても帰るに帰れない事情を抱えた移民達。そんな移民を支援するフランス市民の存在。フランスの移民政策が抱える問題の一端を垣間見る事ができます。
皆それぞれの問題を抱えながらも、サンバの屈託のない笑顔や人柄に引き寄せられる。人種や境遇は違うが、ぶつかり合いながらも互いに心を通わせ、それぞれが抱える状況を少しずつ好転させていく。大ヒット作『最強のふたり』の監督と主演で話題になりあの2人の再タッグ作品として宣伝されてましたが、今作は移民・人種問題などテーマは重めです。
前半のシリアスな印象から後半にかけての痩せ我慢的な笑顔に見えてしまった今作。オマール・シーの笑顔で暗くなり過ぎてない印象を受けました。
とりあえずサンバはきちんと警備しないといけませんね。
