いい映画だよ。
なんでずっと見逃してたのだろう?
もっと明るい偽善映画と勘違いしててもったいないことをしました。
シャルル・ド・ゴール空港横の入管の収容施設のシーンから始まる。映画は一体なんだろう?と思わせる。シャーロットゲインズブルグが弁護士かな?と思わせて実はボランティアとわかるところからだんだん話がおもしろくなる。中年疲れた女性役のシャーロット。
アルジェリア人のくせに差別を逃れるためにフランス人ウケが良いからブラジル人になるカメレオンなタヒール。この描写は悲しかったなぁ。あんな誇り高き国民のアルジェリア人がこう振る舞ってるんだって。。誰か実際モデルが居るのでしょうけど...
仮釈放のアドバイスは「駅を通るな」ってええええ?どうやって生活するの?彼らは犯罪者ではない。書類が揃ってないのだ。このあたりは『オレンジイズニューブラック』でも描かれてたよね。犯罪者の刑務所はがやがやうるさかったけど、入管施設は普通の人達が収監されている。人間もおとなしい。
もうオマール・シーは黒人枠ではなくスター枠の人だけど、オマール・シーのフランス映画の成功だってどう考えてもこの人のやってきたことはパイオニア。。でも実生活での嫁さんは白人なんだよなぁ。。
ただ残念なのはいくら社会底辺層の役を上手い俳優がしてもどこかリアリティがないのは歯の綺麗さ。俳優はみな歯にお金をかけてるのでみんな白くて立派な歯が輝いてる。だからリアリティに欠ける。
でもパリに居ると政治的亡命VISAの人とかゴロゴロいるからそんなにびっくりしないのだけど、不法移民との恋愛はあまり聞かない。でもあるのかなぁ。。色々考えさせられた。