ビザの更新手続きを忘れ国外退去を命じられた移民の青年と、ストレスが原因による休職のリハビリとして移民協力ボランティアに参加する女性の交流を描いた作品。
『最強のふたり』のエリック・トレダノ監督&オリビエ・ナカシュ監督コンビ、主演も同じくオマール・シーが務める。
「『最強のふたり』ふたたび」ってくらい、映画の構成が似てるなあって思ったけど、それじゃあ今回も変わらず面白い作品だったかと言うと、正直ノーだった。
『最強のふたり』よりもシビアに移民問題を描きながら、同作と同じノリのコメディは上手く噛み合っていない気がした。
また、 シャルロット・ゲンズブールが演じたキャラの包容力のなさが、オマール・シーの粗野さを受け止めきれておらず、今回はオマール・シーが悪目立ちしていた印象を受けた。
（シャルロット・ゲンズブールの演技は素晴らしかったです。）
ここまで悪口しか言ってませんが、好きな箇所ももちろんあります。
特に好きなのは1stカットの結婚式場からオマール・シーまでの長回し。
あの距離感がそのままフランスにおける彼の立場なんだと感じさせてくれる、とても良い長回しだと思った。
あとはラース・フォン・トリアーの『ニンフォマニアック』を前提にしたあの会話。
あまりにもあからさますぎて流石に笑ってしまった(笑)
うん、でもまあそれくらいです、はい。
