のわーる

地上の星たちののわーるのレビュー・感想・評価

地上の星たち(2007年製作の映画)
4.7
明るかったイシャーンの顔がどんどん暗くなってゆくのが可哀想すぎる。出来のいい兄を持った弟の悲劇。そしてディスクレシアという病気を扱った作品でもある。

ニクンブの登場シーンはハクション大魔王のような奇抜な衣装で、悪夢のような展開が一変する。

インドは哲学と信仰の国であり、素晴らしい言葉がたくさんある。この作品でも大事な場面で名言が炸裂し、それが見事に刺さりまくる。

ラストも感動的。エキストラたちと一緒に拍手したくなる。エンドロールの映像はまさにタイトルそのものだった。

インドの大物俳優アーミル・カーンの初監督作品。そして教師ニクンブ役も彼が務めている。これまで観たアーミル・カーン作品はどれも素晴らしく、作風はインド映画の宗教色の強いイメージに捉われていないので、インド映画が苦手な人にもオススメ。
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