群青

デッドプールの群青のレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
3.6
2016年劇場鑑賞20作目。
吹替で。


作品が出来上がっていくニュースが流れるたびにワクワクが増しておりました。自分以上に今作に対して大きく期待を寄せていた人は多かったのではないでしょうか?しかも海を越えた国では18禁にも関わらず同じユニバースのXMENシリーズの中で最大の興行収入を得たので、少々公開が遅れている日本では今か今かと公開を楽しみにしていたと思う。


蓋を開けてみたらどうだったかというと、普通に面白い!というのが一言だった。

あらゆるメタをネタにし、鑑賞者に問いかけ、ひたすら喋りまくる。このハチャメチャヒーローと言うタイプは日本でもウケるに違いないと思った出来だった。
個人的にはお父さん⁉︎というのが一番笑ったかなぁ。

他のヒーロー映画が結構制作費をかけているのに今作は少ない予算の中での工夫が見られて大変気持ちよかったのもある。予算の少なさすらもネタにしているところもあって抜け目ない笑

まだ観ていない女の子はこれ、結構キツイんでしょう?とか思うかもしれないが同じく女の子に人気な銀魂が読めればこれも抵抗なく観れると思います。下ネタ、メタネタ、第四の壁破壊など共通しているところがあると思うので。

かといってめちゃくちゃ面白い!って感じにはならず。これは自分のイメージより下回ってしまったところが大きい。


最初のスタッフ紹介のつかみはホント素晴らしかった。ここは文句ないと思う。これはこういう映画です!って最初にガツンと来た!
しかしそこから何故こんな事になったのかという回想に入る。この回想が自分には長く感じた。はよデップーのハチャメチャ見せてくれ!と思った。
確かにデップー=ウェイド・ウィルソンの行動の動機を見せるのは全く問題ないのだがもう少しコンパクトにできたかな?ともと思ってしまった。
肝心のネタの嵐も爆笑というよりはジワジワとくるタイプ。ここは制作者がどこまでぶっ飛んでいいのか試行錯誤している感じに受け取れたかな。なのでいざ、よっしゃやっと本編だ!と思ったのに案外あっさり終わっちゃって物足りなさを感じた。予算の問題もあるかも。


でもクオリティはフツウに良いですよ!デッドプールが映画になる!というのは今までのアメコミ映画だと実現はかなり難しかったに違いない。それを工夫でアリにさせたスタッフに拍手を送りたい。

もう一人拍手を送りたいのが吹替の加瀬康之さん。
個人的に大好きな声優だが今作のイカれ具合はとても良かった。ずっと聞いていたいと思わせる力がござんした。


反響はとてつもなく大きかっただろうし、何よりデップーの存在をアリにしたので、次回作は最初から最後までフルスロットルでバカやってほしいと願っておりますよ!
群青

群青