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デッドプールの346のレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
4.2
ずいぶん前に観たからいつ観たかも忘れちゃった。よく考えてからレビュー書こうと思ったけどなんかどうでもよくなってきちゃった。

自分の周りでもというか、賛否両論なんだけど、結局は、おんなじところを褒めてる人がいて、貶している人がいるってのはわかった。
ようは、くだらないってこと。
この映画のくだらないという部分を褒める人と、貶す人がいるってこと。

なんで、おんなじ部分でこんなにも差が開くのかと考えてみると、求めてるものが違うということにいきつく。
この映画にアメコミスーパーヒーロー的なジャスティスを求めていた人はまず論外だけど…。

もともと、アイアンマンに似てるんだよね。アイアンマンがあれだけ観客の心を掴んだのは、彼がクズだからなんだよ。でも、最近はアベンジャーズのせいで強烈なキャラクターが潰れてしまって、みんな溜まってた。
そこにデップーが現れたからみんな期待した。

どう期待したか。
もっと、めちゃくちゃな展開て笑いたかった?それなら、サイモンペグでエドガーライトに撮ってもらえばよかったけど、それだと面白いじゃん。
それか、タランティーノに血みどろバイオレンスとクールな会話で遊んでもらいたかった?うん、想像しただけて、やばいくそ面白そう。
もしくは、最初にオファーしてたロドリゲスに撮ってもらいたかった?全盛期のロドリゲスがこれで復活するなら、まじみるよ。バンデラスもX-MENの誰かにしてくれたら最高!

でも、それだとくだらなくないんだよ。あくまでアメコミを茶化すキャラなんだから、アメコミの世界観を壊しちゃいけないんだよ。中途半端であることこそが、彼の存在理由だと思う。
中途半端な物語の中で、中途半端にのたうち回る映画。でいいじゃん。
どうでもよくてまじさいこーじゃん。

とりあえず、タクシーの兄ちゃんの使い方がまじでうまい。あれは脚本家の勝利。交渉術とかでよくある、自分が意見を言った時に、いち早く肯定的な反応をするサクラを仕込んでおくとうまくいくみたいな感じ。
もともと、とんでもキャラだから、たったひとりで登場してしまうと、浮いてしまう。だから、観客の代わりに受け入れてしまうタクシーの兄ちゃん最初に配置したうまさ。そして、彼に自分語りをするとこからはじめることによって、そのあとの第四の壁を突破へとスムーズに繋がるわけで、もうあのうまさだけで。結構、満足でした。

あと、フェリスはある朝、突然に観といたほうが最後、笑えます。
これって、そういう映画だったのかー。って腑に落ちた。
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