このレビューはネタバレを含みます
この映画で藤田嗣治を知るというよりも、彼についてある程度の知識を持った上で鑑賞した方が楽しめる作品かと思います。
伝記映画というよりもアート映画、ストーリーよりも画を見る作品かな。
藤田の代名詞とも言える乳白色の裸婦画、アッツ島玉砕、壁画などの作品描写はありますが、欲を言えばもっと多くの作品描写があるかと思っていたので、その点は残念。
ピカソやモディリアーニ、ユトリロ、高村光太郎などの時代を感じさせる名前がちょこちょこ出てくるのは良かったですね。
個人的に好きな作品があるので、蚤の市のシーンがあるのも嬉しかった。
とは言え、藤田嗣治の映画となればよりドラマチックに描けるだろうと思ってしまうので、賛否両論もさもありなんと言ったところでしょうか。
今後また彼を題材とした映画が作られるのを期待したいです。