「吹奏楽部は運動部だ。」
元吹奏楽部員として
これだけはわかってほしいの。
偉大なジャズ・ドラマーを目指す
19歳のアンドリュー・ニーマンは
全米一のシャッファー音楽学校へ進学。
初等クラスを受けていたニーマンだったが
学内一の指揮者と名高いフレッチャー教授から
彼の率いる学内トップバンドに誘われる。
ああ。
テンポが違う
拍を合わせろ
チューニングB♭
なんだか懐かしい。
僕は映画にハマる前は、
音楽にハマっていました。
音楽から映画へ。
今でも音楽は好きですけどね。
小学校で音楽にハマり、
そして中学校で吹奏楽部へ。
文化祭とかの曲合わせは
そこまで緊張感ないんだけどね。
コンクールのための曲合わせは
とにかくピリピリするのよね。
フレッチャーみたいな先生は
いなかったけどね。
曲合わせ中に
合ってない音が聞こえて
誰が外したか犯人探しが始まると
もう緊張してね。
吹奏楽をやったことがある人は
誰しも経験がある。
そんなあるあるも見れる「セッション」
経験者はより楽しめるはずね。
映画としてもすごく良かった。
まず、ストーリー展開のすばらしさ。
確かに鬼教師だし
緊張感はあるけど
途中まで感動モノ師弟映画で
終わるんじゃないか感が強かったけど。
このままだったら☆4つにはいかないなあ。
と思ってたんだけど
きたね。最後で急に来たね。
あのキャッチコピー完全に忘れてたわ。
そして、キャストのすばらしさ。
19歳、夢に溢れるドラマー。
その夢が、打ち砕かれる。
そこで、負けるか、耐えるか。
「打たれ強い」
「打たれ弱い」
って言葉があるように。
人生を生き残るのは打たれ強い人。
強い心の持ち主。
心が弱いのであれば、生き残ることはできない。
さあ、ニーマンは、どっちか?
マイルズ・テラー君は知らない俳優さんだったけど
そこまでイケメンじゃないし筋肉質でもない、
文系ちょいナヨな感じがすごく合っていたと思う。
あと彼の好きな子ニコル役のメリッサ・ブノワ。
今年からアメリカで「スーパーガール」の主演で
注目されているそうです。Gleeにも出てたね。
かわいい。好き←すぐ好きになる。
さて。
J.K.シモンズのオジサンですね。
この人は脇役が多かったけど
いつも気になっていた俳優さん。
独特な顔立ちに野太い声。
今回はその特徴がフルに活かされてますね。
内に狂気を秘めた鬼教官。
フレッチャーはジャズが大好きなんでしょう。
だからこそ、小生意気にジャズを語るやつが許せない。
だからこそ、本気で生徒にぶつかる。
一方で、一人の人間としても狂気に満ちている。
それがラストで明らかになる。
NOT MY FUCKIN' TEMPOOOOOOO!!!!!
彼の罵声は観ているとビクッてなる。
アレを乗り越えたら、きっと立派なミュージシャンになれるでしょう。
映画好きで音楽好きなら楽しめる。
経験者ならもっと楽しめる。
バードマンよりもドラムの音が
鳴りやまない映画です。
良い意味で、
果てしなく疲れる。