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セッションの503のネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

自分用

レッスンをする教授やニーマンは映画を通して狂気的な面を見せていくが
逆にそこが人間臭い

教授は鬼のようなレッスンをしながら子供には優しく教え子の死に涙する
ニーマンは孤独になりながらもドラムに没頭するが挫折し普通に戻る

そんな2人は違うようでとても似ている。
2人の人間らしさがぶつかり合った最高のラストシーン。
記憶に残る映画。

【1幕】
ニーマン、教授にドラムを見られる
→うだつの上がらない日々(オケの副奏者)
→教授にスカウトされる
 →映画館の女の子をデートに誘う(浮かれた様子)

【2幕】
6時 指定された時間に遅刻(誰もいない)
9時 オケの練習が始まる(軍隊のよう)
→ドラム叩く(優しい→鬼のような指導)
→プライドが叩きのめされる

狂ったように自主練を始める
→彼女とデートする

ジャズコンサートに参加する
→ニーマン主奏者の楽器を失くす
→ニーマンが叩く

ニーマン主奏者になる
→彼女からのメッセージが届く
家族のディナー(優秀な親戚)
 ー孤独が進むー

教授が下手くそを主奏者として連れてくる
→彼女に別れを切り出す
→自主練習が過激化する

教授 練習前教え子の死を惜しむ
→練習開始 ドラムの3人が叩けるまで練習が続く(血だらけの手)

大会当日バスのパンクで遅刻する
→到着するが教授と喧嘩
→ステージに立つため忘れ物を取りに行く
→交通事故に遭う 血だらけでステージに立つ
→ステージを台無しにする

【3幕】
大学を退学になる
→普通のバイトを始める

街のジャズバーで教授の演奏を聞く
→教授の本音を聞く(本音かはわからない)
→帰り際教授のオケに誘われる(フェス出演)

彼女に電話でフェスに誘う
→彼氏ができてる(ドラムに没頭)

フェスへの出演
→聞いていた曲と違う曲を演奏しだすオケ
 (教授にハメられる)
→ステージを立ち去る
→父に抱きしめられた瞬間ステージに戻る
→勝手にキャラバンを演奏しだす
→演奏が終わる1人で叩き続ける
→徐々に教授も加わっていく
→ラスト

プロットポイントI
教授にスカウトされる

プロットポイントII
教授のオケをクビになる


冒頭の色彩感 うだつの上がらない日々
→緑と青が強い(退廃的)

楽器を扱う映画
→手や足のアップが多い(感覚的な所を切り取る)

スカウトされる瞬間
→晴れやかなシーンのはずなのに重厚感のある陰影の映像(不吉な予感を感じる)

ニーマンを最初に叱責する
→クローズアップで迫力(表情と声)

教授の人間臭さ
鬼の指導 子供には優しい 教え子の死を惜しむ

手のマメが潰れる(赤が最高に映える)
→超クローズアップ

ドラム3人の練習(屋内での苦痛)
→他のメンバー 外から彼らの音が聞こえる

教授とのレッスンや彼が1人でいるシーン
→明らかに色味が違う
レッスン部屋 黄色
ニーマンの孤独 青や緑

演奏シーンのカットの豊富さ
叩く表情 手 ドラムの振動 シンバル
一つの箇所でも違う角度 違う速度
違う動きの変化で飽きることがない

ラストシーン
ニーマンの目と教授の目のクローズアップ
→2人の意識が繋がった瞬間
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