Lila

セッションのLilaのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.5
まだ「バビロン」を観ていないのですが、チャゼル作品は「ラ・ラ・ランド」しか観ていないので、その前に予習する気持ちで挑戦しました。

序盤から目が離せない仕組みになってますが、音とか音楽の扱いがオタク過ぎて、映像がオシャレ過ぎて、追っちゃいます。

それにしても気が狂うかと思いましたw いや、狂ったかもしれない。ストレスがエグい!! 罵倒するJKシモンズが途中コメディ感出してきた時は笑えたほど。

今更な投稿なので、ネタバレも何もないですが、以下は一応ネタバレ内容です。

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口論シーンは迫力あり過ぎで、別れ話のシーンは素直すぎてひっくり返り、事故シーンは心臓止まりました。

噂のラスト10分は確かに圧巻ですが、この戦いだったら最初にやっていたような…本人が最初から変わっていない気がしてしまう。事故ったのに打ち続けてる方が私には狂気に感じてしまう。JKシモンズ側の心情変化?うーむ。あそこで開眼するのも分からない。負けん気を買ったのなら、もっと前にその瞬間はあり、演奏のレベルや迫力を買ったのであれば音楽ってなんだろう?引き出したい天才はああいうことなのか?と考えてしまう。チャゼルの美学についていけてないんだろうなあ。

主役のアンドリュー役の俳優が私としては刺さらない…ある意味ぬぼっとしてて、最後のシーンでもイマイチ殺気を感じない雰囲気とか含めて、エリートを演じるという意味ではハマり役なのかも知れないけども。JKシモンズが凄過ぎたのかもしれません。

評価されるべき作品であることは分かります。でも合わない。「ラ・ラ・ランド」の時にも感じた、どうも頭で思い描く「それっぽさ」が漂う。あと、主人公達の視点が強過ぎて、寧ろそれしかない。剥き出し過ぎるのかもしれない。

うむ、となるとチャゼルが、合わないかもしれない。でも合わないなんて悔しい、と思わせてくれてありがとう。高レベルで賛否両論呼べるのなら、真の芸術家だから。
Lila

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