御朱印帳

セッションの御朱印帳のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.2
音楽、芸術、スポーツ、学問など大学の各分野のトップの世界ではこんな辛い思いをしなければいけないんだ、と嘆息。

昔、カシオペアや高中正義のコピーバンドでドラムをしていた友人がいたので関心をもつて鑑賞したが、バンドの中で主演奏者の立場を勝ち取り、守るため精神的に追い詰められ、血まみれになって練習することを強いられるドラムの響きが痛々しく、言葉を絞り出せない。

県内の高校トップのブラスバンドなどは練習も厳しいと聞いているが、フレッチャー教授のような異常な執着心、残忍性、今でいうパワハラまがいの指導で、愛情を見せない指導者により育てられ、生み出された音楽、聞きたくないな。音楽はやはり聴衆と演者のどちらにも喜びであって欲しい。

最後の10分は、フレッチャー教授から自由になり、呪縛から解放されたからこそ、終には彼をも納得させるリズムを刻むことができた、ということかな。

ララランドと同じ監督というのは意外、引き出しの多さに感心。
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