このレビューはネタバレを含みます
ラスト15分の為にある映画
最後の演奏がたまらなく好き。
相手を潰してやろうと思って始めた演奏が、お互いの求める演奏に辿り着き、相乗効果で最高の演奏に。
歪んだ師弟関係。
本当に時代を作れる演奏家になれると思って育成してたかもしれないし、自分の育てた兵隊のような音楽隊で、自分の為に指揮をしていたのかもしれない。
叩きのめすような指導とそれに血まみれになりながらも喰らいつく主人公。
最後の口元をあえて隠してる演出が、笑ったのか、褒め言葉を与えたのか、はたまたいつものような皮肉を言ったのか想像させる。
「合図する。」