Ren

セッションのRenのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.5
私には難しかった。主人公に感情移入するのが難しい。フレッチャーが行き過ぎだとは思ってたけど、ならどうして最後があの結末になるのだろう。あれはニーマンがやり返せたのか、それともフレッチャーの思うままなのか。フレッチャーのあの涙も謎だ。最後の彼のセリフ、俺を甘く見るな、は背筋がぞっとした。最後のステージは完全にニーマン舞台。あっぱれなのだったけど、それと対照的に後味は良くない。不思議な映画で、こういう映画こそ他の人の感想がとても気になる。おすすめしてくれた父と話そう。
展開が全く予想できなくて引き込まれた。面白い。フレッチャーもニーマンもなぜあそこまでするのか。ニコルが可哀想だったけど、幸せとは何か。常軌を逸する2人の理解しようとしてもできない頭の中をぐるぐると考えていた。色んな意味で考えさせられる映画。
ただこの映画、この時期に観て良かった。自分の精神を削るほど、自分を壊すほど、何かを犠牲にして余裕がなくなるほど、大事なことって何もない。一番大事なのは自分が自分らしくいれること。自分の幸せ、健康、好きなことが何にも変え難い。
犬の散歩が死ぬほど嫌だった大学受験期の私に観せたい。
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