ぬん

セッションのぬんのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【良い点】
主人公ニーマンへの感情移入のしやすさ。教官うぜー!見返してやる!ってなる。他のドラマーが叱られてるときに、ニヤってするのも、わかる。笑
俳優のドラム技術もすばらしい。めっちゃ練習したんだろうね。
美しく青春チックに描かれがちな音楽界の裏の部分が良く表現されていて、厳しさが伝わる。
ところどころ(特に最後の9分間のドラムソロ)の無音での描写が素晴らしい。飛び散る汗、シンバルの振動など臨場感が半端ない。
展開が予測不可能で、「えぇ、ここでこうなる?!」みたいなのが多々あるのは見ていて手に汗握る焦燥感がある。



【微妙な点】
予想外なクライマックスなのも、賛否両論だが、個人的には王道の美しい終わり方にしてほしかったかなぁ。笑
教官の復讐みたいなのが、やっぱり少し胸糞悪い印象になってしまって、ちょっとガッカリ。
途中までは満点の大名作になりそう!と思って見ていただけに、「ラストはそう言う感じになってしまったか。」って感覚。
あくまで脚本的に、と言う話で、この映画が伝えたい音楽への狂気や、師弟関係みたいな部分に上手くフォーカスが当てられていると考えれば、それもまあ悪くはないのかな。
恋愛パートはもう少し掘り下げて、もっと感情移入しやすくするか、いっそ無くしてしまった方がいいのでは。


スパイダーマンの編集長、こんなキャラもいけるんだな。笑
ぬん

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