ポップコーン

セッションのポップコーンのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

正直よくわからなかった。
自分の音楽を強要し、度がすぎる指導をすふフレッチャー教授と偉大なドラマーを目指す音楽学生のニーマンとの音楽だけで繋がっている気持ちの悪い関係を描いた映画だと思った。
フレッチャーの指導は本当に行き過ぎており、人格否定や椅子やメトロノームををフレッチャーに向かって投げ飛ばしたりするのには狂気を感じた。
フレッチャーは作中で、生徒に対して楽譜を肌身離さずもっていろのようなことを言っており、楽器に対しても熱い想いを持っているのかと思ったが、自分の感情を露わにするため平気でドラムを蹴るなどのシーンを見たため、それらの矛盾した行動に本当にただ自分の音楽を作りたいだけの独裁者だないう印象をもった。
そんな独裁者に認められようと手が血まみれになるほどドラムに打ち込み、彼女とすらも別れる決断をし、人生全てをドラムに注げようとするニーマンに対しても少し気持ち悪い感情を抱いた。あんなに最低な教授であるフレッチャーに固執する理由がよくわからない。
最後ニーマンがフレッチャーに裏切られるシーンがあり、そこでニーマンが大逆転劇を披露するのではないかと思ったが、ただフレッチャーの望む音楽を提供するだけでフレッチャーをぎゃふんと言わせる展開にはならなかったので、少しモヤモヤした。
最後の演奏は観客置いてけぼりでフレッチャーとニーマン2人の欲をただ発散するだけの演奏だった。結局フレッチャーは最後まで何も変わらず自分の音楽を強要するだけのただの独裁者だった。