まつむらはるか

セッションのまつむらはるかのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストの衝撃が忘れられない。
観ているこっちまでアドレナリンが出まくって、汗をかき、エネルギーを使った。

「狂気vs狂気」というコピーがぴったりな、不健全な師弟関係を描くスポ根映画。
鬼教師フレッチャーズは才能を育てることに全力だ。
「『Good job.』が才能を腐らせる」と言っていたように、”けなして伸ばす”の権化だし、特に今の時代では批判されるだろうことを前提としたような濃いキャラクターだ。

私はフレッチャーズを見ながら「この人に感情移入できるか?」をずっと考えていた。
果たして、厳しい練習と精神的苦痛に晒されても尚諦めない者のみが素晴らしいのか?それに耐えられなかった者はそれだけの才能ということなのだろうか?
そして、もちろん純粋に才能を思ってのことでも、途中で人間らしさを見せる言動は策略なのか?それとも...?

そういう意味で、ラストであんなことをされてはまったくわからないではないか!!!
まったくもってずるい!悔しい!かっこいい!!!