「セッション」を観る。
ラ・ラ・ランドの予習として。
うれしいことにTVでONAIRしてくれたので。
映画は面白かったです。
面白かったけど、ラストがなんかちょっと引っかかります。
このハラスメントの社会的取り締まりが厳しい中、
モラハラ・パワハラど真ん中、超剛速球的なチャレンジ精神が
なんというかすごい。
主人公が追い詰められて、狂気一歩手前まで行く姿は
「ブラックスワン」と重なります。
鬼教官の言葉責め、暴れっぷりは筆舌に尽くし難く、
自分がその立場だったら失禁は間違いないでしょう。
鬼教官にとって、生徒を追い詰めることは、
そのストレスを乗り越えることでしか極致へは
たどり着けないという信念に基づくこと。
その信念は理解できないわけじゃないし、
ある意味立派かなとも思うけれども、
ラストの主人公への仕打ちは、高尚な信念とはかけ離れ、
子供じみた嫌がらせ以外の何物でもなく、
それでも主人公を極致へ引きあげる演出かと思いきや、
本当にただの嫌がらせだったわけで。
なんとミニマムなアスホールの持ち主かと。
それでもドラムをたたき続けた主人公は極致に上り詰め、
それをさも自分が引き出したかのように乗っかる姿に
ちょっとモヤッとしました。
でも面白かったです。