やーこ

セッションのやーこのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

頭のおかしい息子に振り回されて可哀想な父親の話。だと、個人的に感じました。
ジャズ自体ど素人で、途中出てくるリズム隊の単語の意味すら知りませんでした。
とにかく映画の世界観にのめり込めませんでした。というのも、最初から主人公と鬼コーチが狂ってて頭おかしい上、二人の世界状態なのでドン引きでした。
片やチャーリー・パーカーを目指すドラマー青年、片やチャーリー・パーカーを育てたい願望を持つ鬼コーチ。ただし、どちらもどういう背景でそんな願いをもつことになったのかなどは掘り下げられません。ただなんだか最初から二人は狂気じみた願望を持ってて、そのまま突っ走っていきます。
それだけなら、狂人だらけでなんて狂気染みたお話でしょう!となるのですが、たまにでてくる主人公父が息子想いの良い人。主人公のために息子を馬鹿にされて黙ってられるか!と怒ったり、虚仮にされた息子のもとに駆けつけて抱きしめたり、できた父親です。
それなのに主人公ときたら、他のドラマーが失敗すれば裏でニヤニヤ笑い、偉大な自分にとって邪魔な存在だと女の子を罵り…。
鬼コーチも、悔しさをバネに成長させたいがために、関係のない生徒を唐突に罵り、1人の生徒を鬱病にして自殺に追い込み…。
どっちも屑です。狂人と呼ぶべきか屑の中の屑と呼ぶべきかわかりません。
シリアスで息も詰まるような空気感はすごいですが、なんとなく合わない映画でした。
やーこ

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